生命と魂

 ラニの律を解釈するために生命と魂を説明するテキストを集めた。

生命

しろがねの凝血

どろりと固まった、しろがね人たちの血液

しろがね人とは、人に創造された生命である
それ故に、彼らは黄金樹に祝福されぬ
穢れた命であると考える人々がいる

 重要なのはしろがね人を差別する黄金樹派の人々がいるいうところである。

しろがね壺

儀式壺を使った製作アイテムのひとつ
カッコウの魔術が施されている

FPを消費して敵に投げつけ
一定時間、聖杯瓶による回復を阻害する

カッコウたちは嘯くだろう
とくと見よ。お前たちの血の穢れたるを
こんなものが、まともな生命に流れるものか
その人々とはカッコウである。
それはカッコウの二つ名で知られるレアルカリア兵のことである(レアルカリア兵の遺灰)

砕け散る結晶

謎多き結晶人たちの魔術

結晶の塊を生じ、前方に砕いて放つ
タメ使用で強化される

無機物でありながら、生命でもある
結晶人のあり様は、源流の理想に近しく
彼らは、魔術師たちの賓客であった

結晶で関連してくるのは魔術学院レアルカリアの輝石魔術である。
源流では無機物でありながら、生命でもあることは理想であった。
つまり、今の学院は昔と理想を違えてしまっているのである。
そして、その理由はレナラに魅了されて黄金樹派になってしまったからなのだろう。
それに反対しているのがセレンである(後述)

長くなるので、掻い摘むが、坩堝が生命の原初たる名残である(「坩堝鱗のタリスマン」)

また、「緋琥珀のメダリオン」によると、琥珀とは、黄金樹の古い雫であり生命の原始的な力を宿している。
さらに「創星雨」は

かつて古い星見が見出した、最古の源流魔術
「伝説の魔術」のひとつ

空に暗黒の星雲を呼び
しばらくの間、凄まじ星雨を降らせる
足を止めずに使用することができ
タメ使用で強化される

それは、輝石の魔術のはじまりとされる
星見の垣間見た源流は、現実となり
この地に、星の琥珀が降り注いだのだ

生命が星と関連がありそうなテキストはいくつかある。
星(光)は運命を司っており、特に琥珀色のそれは神々の運命であったこととも矛盾しない。

銀雫の殻

銀の雫と呼ばれる、不定形生物の硬化した殻
永遠の都と、その近辺で見つかる

銀の雫は生命を模倣する
模倣はやがて再誕となり
いつか、王になるのだという

 そして、生命(星)は王とも関連してくるのかもしれない。

死の呪痕

月の王女ラニの、棄てた肉体に刻まれた呪痕
百足傷の欠環とも呼ばれる

呪痕は、デミゴッド最初の死に刻まれ
円環を為すはずである

だが、デミゴッド最初の死者は二人あり
呪痕は2つの欠環となった

ラニは、肉体だけの最初の死者であり
故に死王子は、魂だけの最初の死者なのだ

月の女王ラニは肉体だけ死んだ最初の死者であり魂だけの存在。

魂の説明として、セレンが出てくる。

原輝石の刃

血濡れた古い輝石の刃

魔術と祈祷の消費FPが少なくなるが
最大HPも減ってしまう

原輝石を、自らのとするために
古い魔術師は、この刃で心臓を切り裂く
そしてそのまま死んでいく

セレンの原輝石

魔術師セレンの体内にあった輝石
半ば生体化し、血管の類が見て取れる

原輝石とは、すなわち魔術師のである
相性の良い、新しい体に移植すれば
セレンは再び蘇るだろう

我が弟子よ、おぞましいと思うか?

セレンは明るい月である満月の女王のレナラに魅了されてしまった今の魔術学院レアルカリアから見て異端なのである。
源流において月は暗かったので、輝石魔術の源流を求めるセレンとしても矛盾しない。
実際セレンは、ラニと敵対しているわけではなくレナラと敵対しているのである(優先度が低いだけかもしれないが)
さらにいうと、現カーリア王家は受け入れられないが、永遠の都が存在した頃の源流のカーリア王家は受け入れるのではないだろうか。

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